熊本銭湯のひとりごと『言えなかった想い』
- 2018.02.9|よかよかブログ
小学6年生男子からの質問。 「震災前の1日のお客さんの数は?」「再開後は?」
おそるおそる聞いてみた。「銭湯に入ったことありますか?」
「ないです。スーパー銭湯や温泉はあります。」はきはき即答。・・・絶句。
質問に答え、子供たちは帰って行った。
その日からずっと後悔した。「なんで言えなかったんだろう。」
今週、再びあの子たちがやって来た。写真撮影のためらしい。
思い切って言ってみた。「銭湯に入ってみない?」
銭湯のことを、どうして銭湯を再開したのかを、わかってもらうには
銭湯を体験して心と体で感じてほしかったから。
数字じゃなくて、目に見えない大切なもの。
銭湯初体験後の子供たちへ、正直に想いを話した。まっすぐに話した。
「クラスでちゃんと発表します。」と力強く明るい声。
君たちを信じます。ありがとう。ありがとう。