熊本銭湯の日記『2016.4.15 各銭湯の工夫』
- 2016.08.23|よかよかブログ
「無料入浴支援にあたり、どのような工夫をされましたか?」
「大勢の被災者に、銭湯側は何人で対応したのですか?」
「突然言われてできるものなんですか?」等々、ご質問を多数いただきました。
★各銭湯の取組み・工夫をご参考までに。
●対応人数:係や役割分担に工夫が。
*入口係 無料入浴用紙記入係 脱衣場誘導係(男女)各1人 子や孫にも手伝ってもらう。
*道路誘導係 駐車場係 受付対応係 等、駆けつけてくれた子や孫に手伝ってもらう。
*案内係 記入誘導係 等、駆けつけてくれた子や孫に手伝ってもらう。
*番台とドアの外の2箇所に分かれ、夫婦だけで対応。
*交通整理係 カウンター係の4人は必要だった。従業員や家族で対応。
*番台と駐車場係を2人で。子に手伝ってもらう。
*受付カウンター3人で対応。子に手伝ってもらう。
*受付で夫婦だけで対応。
*外の男女行列係 用紙記入係 注意説明係 等、以前のアルバイト経験者が駆けつけ対応。
●貼 紙:貼紙は効果があります。少人数での対応も可能にします。
*玄関に「無料入浴の説明・時間制限15分」
*浴室内のガラスに「余震の際はガラスから離れてください」と注意喚起。
*外に「被災者の無料入浴支援を始めました」
*入浴マナー「譲り合って気持ち良くご利用ください」
*入浴マナー「湯舟につかる前に全身を洗ってお入りください」
*下駄箱「男女分かれています」注意喚起。
*近所の駐車場案内図
*避難所の地図
●無料入浴支援記入用紙:電話でお伝えしただけなのに、臨機応変な対応。頭が下がりました。
書式(記入も集計もしやすいもの)・用紙をなくさない工夫と課題も残りました。
*無料入浴用紙は家にある紙に線を引いて使っていた。後から子供にパソコンで作ってもらった。
*便箋を使っていた。途中で紛失したので、ノートのようなものを使えばよかった。
*とにかく記入件数が多すぎて、整理にとまどった。日付は大事。
*家族連れの手間を省くため、1行に4人記入できるようにした。
*自宅で入浴できない理由をあらかじめ記載し、○をつけてもらうようにした。
●時間制限:各施設の能力や行列の人数によっては、致し方ない苦渋の選択でした。
*10分(1050人/1日)*10分(300人/1日)
*15分(850人/1日)
*なし(900人/1日)*なし(700人/1日)*なし(600人/1日)*なし(100人/1日)
●その他の工夫:少しでも快適にとの気持ち。お待ちいただく方への配慮も様々です。
*女性の行列を緩和する為、男性浴場も女性用として使用してもらい、その後再び男女に分けた。
*空のペットボトルを集め、温泉水を入れお持ち帰りいただいた。
*受付で洗面器を渡し入浴後回収。洗面器数=入浴可人数。時間制限なくスムーズな入浴を可能に。
*人数は靴とスリッパの数で確認。
*ロビーや広間のお部屋で座ってお待ちいただくことで、トラブルはありませんでした。
*入浴後、大広間の畳の上でご休憩いただきました。高齢者・小さなお子連れに喜ばれました。
*空容器持参の方に、安全なお水をお持ち帰りいただいた。
*髪は自宅で乾かしてもらうようお願いした。