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熊本銭湯の『2019.2.2 朝日新聞』

 

本日はツアー銭湯にご参加いただき誠にありがとうございました。

 

突然ですが質問です。

現在、銭湯を新規開業するといくらかかるかご存知でしょうか?

土地代抜きで3億円と言われています。

熊本地震で被災した世安湯の改修工事は約1億円。

専門家や良識ある人々からは、当然のように廃業を勧められました。

 

それでも再開に踏み切ったのは、銭湯の力を信じていたこと、創業者である祖父の思いを繋ぎたいという一心からでした。

 

銭湯の良さは、体感すればわかってもらえる。ご来店いただければ、必ず伝わる。

それほどの決意で、浴場も設備も新しくしたのに、お客様は予想に反して増えませんでした。

 

何が足りないのか、どうすればよいのか。

途方に暮れご相談したのが、熊本県立大学の丸山教授でした。

ここにいる丸山ゼミの学生5名が手を挙げてくれたと知ったときは、本当に嬉しかったです。

 

『世安湯と地域と人を繋ぐ。』

この難しい課題に、銭湯を知らない世代の彼らがどのように取り組むのか。

昨年4月から、質疑応答を重ねました。

彼らは辛抱強く耳を傾け、弱音を吐かず、「楽しい」とさえ言ってくれました。

この一連の作業は、私たち自身にとっても、より深く自らと向き合う貴重な機会になりました。

とても感謝しています。

今回のイベントは、彼らが私たちの想いを言葉に紡ぎ、カタチにしてくれたものです。

皆さんは今回のイベントで何を感じたでしょうか?それをぜひお聞かせください。

 

「感じる」の面白さは一人一人の違いが露わになることなんだそうです。

「なぜそう感じるのか」を話すことは親しくなるきっかけにもなるそうです。

 

そして、これから日本を旅する時、旅先の銭湯にお立ち寄りにいただければ、これ程うれしいことはありません。

あなたにとって銭湯が幸せな場所でありますように。 

本日は本当にありがとうございました。

 

*当日取材くださいました KAB様・ RKK様・NHK様・朝日新聞社様・熊本日日新聞社様 ありがとうございます!

*ご協賛くださいました 牛乳石鹸共進社株式会社様、ありがとうございます!

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