熊本銭湯の本棚『喪失体験と悲嘆』
- 2017.06.14|よかよかブログ
『喪失体験と悲嘆』 高木 慶子
本書には、阪神淡路大震災で子供を失った母親の魂の言葉が綴られています。
【して欲しくなかった新たに傷ついた事柄】
*解ったふりの同情のことばや押しつけがましいことばを受けたこと
*心の傷を新たに深めるような専門家の対応
*心ない態度や言葉で慰められたこと
*「頑張れ」という言葉に代表される励ましの言葉
【して欲しかった事柄】
*とにかくそっとしておいて欲しかった
*死者のために祈ってほしかった
*独りになりたかった
*その人自身のこととして、その家族の事情として思いやりをもって見守って欲しかった
熊本地震から1年以上過ぎました。
忘れたいこと、忘れてはいけないこと。様々な想いとともに日々を過ごしている熊本銭湯です。