熊本銭湯の本棚『鏑木清方随筆集』
- 2020.07.6|よかよかブログ
『鏑木清方随筆集』 鏑木清方
この本を手にしたのは1987年。以来大切な1冊です。
四季折々の情景を画家ならではの感性で綴った59篇。挿絵も美しい。
『菖蒲湯』『野風呂』『入浴』・・・情景が浮かんできます。
『入浴』では、
・銭湯の広い風呂場のだぶだぶと溢れる湯に身を浸す快味、
・薪の湯と、瓦斯や石炭で沸かした湯とではまるで肌触りが違う、との湯の触感、
・薪で沸かした湯に入るのを楽しみにしている、等 五感の鋭さを感じます。
眼だけでなく、肌感覚も優れていたのでしょうね。
熊本銭湯にもご入浴いただきたかったなぁ。