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熊本銭湯の日記『2016.4.14 21:26』

2016.4.14(木)21:26  マグニチュード6 最大震度7の地震がありました。

 

その日は、熊本県公衆浴場組合の各銭湯とも穏やかな1日を終えようとしていました。

地震発生時間は21:26。

 

すでに営業を終えていたり、営業中の銭湯もお客様のほとんどが入浴を終えていました。

 

「常連の女性お一人だけでした。「大丈夫ですか?」と番台から声掛けをし、一緒に揺れのおさまるのを待ち、自転車でお帰りになるのを見送りました。」

 

「男湯・女湯から裸のままロビーに飛び出て来るのを「落ち着かんね」と制し、全員で大笑いになりました。衣服を着用後、「まだ髪を乾かしてなか」と言うお客様に「今日は家で乾かしなっせ」と返事し、また笑いが。大笑いしたことで全員の緊張がほぐれたようです。皆さんが笑いながらお帰りになるのを見送りました。」

 

「お声掛けをしたら男湯からは返事があったが女湯からはない。耳の遠い常連さんだと思い出し女湯に飛び込みました。地震に気づかず入浴されていましたが、説明をし、安全のためいつもより早めにお帰りいただきました。」

 

「私はすぐボイラーの様子を見に走り、息子に男湯を頼みました。地震の揺れで湯舟からお湯が減ってしまったようです。男湯は2人程のお客様でしたが、既に脱衣場で着替え中。すみやかにお帰りになりました。」

 

「入浴後のリラックスもあるのか、皆さんいつものように安心してお帰りになりましたよ。」

 

不思議なくらいパニックもなく、笑い声が響くあたりが熊本銭湯らしいおおらかさです。

 

世安湯では、常連さんご家族1組と一緒でした。お子さん達と遊んでいたら地震。とっさにお子さんを庇いました。慌ててテレビをつけ、震度や震源地、原発の確認をし、揺れがおさまったところで、ご家族をお見送りしました。このお客様が、世安湯最後のお客様になるとは、この時は思ってもみませんでした。

 

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そんな時、銭湯奥の細道の管理人Hさんより電話があり、東日本の震災のこともふまえアドバイスをいただきました。

HPに写真を載せ、ブログを更新。

翌日は金曜日。世安湯の定休日。各浴場の状況確認に専念できます。

22:07  マグニチュード5.8 最大震度6弱の地震。

浴槽ごと揺れ、ざぶんざぶんとお湯が飛び出しました。

この時点で電気・水道、使用できましたこれは重要なことです。安心でした。

 

同じ頃、各銭湯の皆さんは、浴場設備の点検に入っていました。

もちろん世安湯でも夫がすぐに設備や浴室の点検をしました。

銭湯DNA恐るべし!です。

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